ジュダとカシス

アルスでリーマちゃん一家に落ち着いた猫トムの子ども。
ダヤンとは3匹兄弟です。

ジュダは2番目で茶色のとらしまの男の子。
カシスは3番目(末っ子)でお母さん似の三毛猫の男の子。

ダヤンが時々淋しくかんじるほど、ジュダとカシスは大の仲良しです。

エピソード
目が開くようになると、3匹の子猫はお母さんのお腹の下から這いだして、玄関をよじ登り広い世間に出ていくようになりました。といってもまだまだケントス家の居間の中だけですが、敷きつめられた絨毯は草原のようですし、窓辺に並んだ観葉植物は本物のジャングルのようでした。3匹は、ほふく前進で絨毯の上を進み、サラのスリッパを見つけました。赤いギンガムチェックのスリッパはすこしくたびれてはいましたが、はじめての獲物を見つけた子猫たちはすぐに攻撃体制に入りました。
3匹はスリッパをとりかこむと、そのまわりをぐるぐるまわりました。そのうち、ジュダとカシスが隙を見て跳びかかりました。
スリッパのほうには、戦う意志なんてありませんでしたが、ジュダとカシスははやくも飛びついたり、噛んだり、引っぱったりしましたので、それにつれて動きまわり、まるで互角に戦っているようでした。子猫たちはますます興奮してはねまわり、スリッパを追いかけました。
ダヤンもわけなくピョンと飛び上がったりしてそれを見ていましたが、そのうち残されたもう片方のスリッパを、前足でちょんちょんつついてみました。

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